8/06/2012

西田敏行主演で震災映画、遺体安置所が舞台

 

 東日本大震災の被災の様子が初めて劇映画化されることが6日、分かった。俳優の西田敏行(64)主演で岩手・釜石市の遺体安置所を舞台とした「遺 体 明日への十日間」(君塚良一監督)で、来年3月公開予定。

西田演じる釜石市民らの姿を通し遺体、遺族と向き合った被災者の思いを描く。豪華俳優陣が製 作意図に賛同し、“格安ギャラ”で出演。今年のモントリオール世界映画祭出品も決定した。

 死者、行方不明者合わせて約1万9000人。昨年3月11日、日本を襲った未曾有の大災害。


 命を取り留めた被災者は混乱状態の中、同じ市民の遺体の搬送、検視、DNA採取、身元確認など辛い役割を担うことに。犠牲者を、一刻も早く家族と再会させてあげたい-。彼らはどのような思いで遺体や遺族と向き合ったのか、その“真実”を描く作品だ。

 原作はノンフィクション作家、石井光太氏が3カ月の被災地取材をまとめたルポルタージュ「遺体 震災、津波の果てに」(新潮社刊)。製作するフジテレビ の亀山千広映画事業局長(56)は、同書を読んでニュースでは伝えきれていない真実があると感じ、「劇映画なら伝えることができるのでは」と決意したとい う。

  震災をテーマとしたドキュメンタリー映画はあるが、劇映画で本格的に扱うのは初めて。遺族の心情を考慮するとちゅうちょもあったが、釜石市側に映画化の構想を伝えた際、被災者から「風化させたくない。伝えてほしい」との言葉をかけられ、突き動かされた。

 被災地・福島県出身の西田も当初は出演を迷ったというが、「映画化することで、“事実”とは違う“真実”が引き出せるのでは」と決断した。

  遺体安置所でボランティア活動をする被災者役に、「ヒーロー物語になってはいけない。演技という枠の中では最も難しい“冷静さ”を忘れずに臨みました。 亡くなれた方々の尊厳を生きている方々が守ろうとする思いを表現したつもり」。被災者の思いを胸に、ベテラン俳優やスタッフが総力を挙げた力作だ。

 http://sankei.jp.msn.com/


 

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