2/06/2012

「チェルノブイリより恐ろしい……」 旧ソ連出身の科学者が語る“フクシマ”

 

同じレベル7でも、日本はあの惨事ほどひどいことにはならない――。そんな説に、かつてソ連の核爆発事故を告発した研究者、ジョレス・メドベージェフが真っ向から異を唱えた。


福島原発事故は、チェルノブイリと比べてはるかに恐ろしい。

何よりも規模が大きい。1986年に起きたチェルノブイリ事故は本質的には原子爆発で、黒煙が上がり、放射能の雲が欧州一帯に広がって、放射性物質が10日間にわたり飛散した。事故の第一報が届いたのはスウェーデンからで、ソ連では2日間、情報が完全に隠蔽されていた。

とはいえ、ソ連で事故を起こした原子炉はたった1基。日本では原子炉3基、さらに放射性廃棄物の保管施設4ヵ所で問題を抱えている。この規模で事故が起きれば、放出される放射線量は、チェルノブイリの20倍に相当する。

筆 者が87年に日本に招かれた際、日本原子力産業協会の幹部と会う機会があった。IAEA(国際原子力機関)が主催するチェルノブイリ国際会議になぜ参加し ないのかと質問したところ、「われわれにとっては非現実的だからですよ。日本では、あんな事故は起こり得ない」という答えが返ってきた。だがいま、それが 現実となった。それどころか、チェルノブイリを上回る大惨事になるかもしれないのだ。

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