1/13/2012

「東日本」発生、遺族9割「心境に変化」 震災17年

 

阪神・淡路大震災から17年を迎えるのを前に、神戸新聞社は震災で家族を亡くした遺族を対象にアンケートを実施した。回答があった193人のうち、約9割が昨年3月11日の東日本大震災の発生後、「心境に変化があった」と答えた。17年前の悲しい出来事が思い出され、家族を亡くした悔しさがこみ上げた人、東北の被災者に自身の姿を重ね、あらためて前向きに生きなければと思った人。遺族の揺れる心がアンケートに映し出された。(紺野大樹、今泉欣也、斉藤絵美)

 昨年11月、662世帯に質問用紙を郵送した。「東日本大震災以降、心境に変化がありましたか」との問いに対し、「あった」と答えた人は86・0%に上った。変化の様子について複数回答で尋ねたところ、「阪神・淡路を思い出すことが増えた」が69・3%、「つらさや悔しさが再びこみ上げてきた」が56・6%を占めた。

 アンケートでは、自由回答で東日本大震災の被災地に向けたメッセージを募った。

 阪神・淡路で、父親=当時(56)、母親=同(53)、姉=同(31)、めい=同(1つ)を亡くした40代の男性は「家族を失い、生きることが地獄だった人間でも、今は幸せを感じられるようになった人もいるんです」と書いた。

 「泣いていいんやで、と伝えたい」とは、妻=当時(28)=と6カ月の長女を亡くした50代男性。

 また三女=同(21)=を亡くした70代の男性は、こんなメッセージを寄せた。

 「あせらずゆっくりと時を過ごしてほしい。私はまだ(亡くなった)娘の写真が整理できない。でも、それで良いのだと伝えたいです」

神戸新聞

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