12/31/2011

震源域の連動で津波の高さ倍増も 東海・南海沖地震

 


東海・南海沖の巨大地震は、これまで想定されていなかった沖合の震源域も連動して地震が発生する可能性がありそうだ。東京大学地震研究所の古村孝志教授が22日、日本地球惑星科学連合大会で指摘した。あくまでも試算だが、津波は想定の2倍程度まで高くなる可能性もあるという。

政府は、西日本の太平洋沖にある南海トラフ沿いでマグニチュード(M)8級の東海、東南海、南海地震の三つの地震を想定している。1707年の宝永地震はこれらが同時に動く「3連動」が起き、東海地方では高さ5~6メートルの津波が押し寄せたとされる。

南海トラフ沿いには、この三つの震源域の沖合に、もう一つ別の震源域が存在する可能性がある。1605年の「慶長地震」を起こしたとみられる。

慶長地震の震源域も加えた四つの地震が連動したとして津波を試算すると、沖合で1.5~2倍程度の規模の津波が発生、西日本の太平洋岸にこれまでの想定より大きな津波が到達する可能性が示された。

東日本大震災では、想定されていた宮城県沖地震のさらに沖合の日本海溝付近で地下の変動が大きく、津波を大きくしたことがわかってきた。この解析を踏まえ、西日本の海溝型地震を見直してみたという。

古村教授は「具体的な津波の高さについてはさらに研究が必要だが、東日本大震災を教訓にこれまで知らなかったような地震の発生も考えるべきだ」と話している。(松尾一郎)

http://www.asahi.com/special/10005/TKY201105220218.html

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