12/25/2011

広末涼子が被災地に笑顔の灯ともす

 



津波の被害が甚大だった宮城・名取市にある閖上中で自らろうそくをともす広末涼子

思いを込めて灯をともし続けた。広末涼子(31)が25日、東日本大震災の津波で被害が甚大だった宮城県名取市の閖上(ゆりあげ)中学校を訪れた。同校ではこの日、夫のキャンドル・ジュン氏(37)が企画・演出を手掛けた復興支援イベントが行われた。気温2度の厳しい冷え込みの中、広末は犠牲者の追悼と復興への願いを込め、1時間以上ろうそくを点灯し続けた。

すべてがなくなってしまった土地に、新たな“生きる希望の灯火(ともしび)”をクリスマスに生み出そう。復興支援を続ける夫の願いに少しでも助けになればと、初めて被災地に足を運んだ。同県の山元町や名取市の仮設住宅を訪問後、閖上中に向かった。クリスマスプレゼントになればと、イベント参加者にカイロを手渡した。女性から「袋を開けないで家に飾っておくよ」と笑顔で言われると、表情がやわらいだ。仮設住宅から30分の道のりを自転車で駆けつけた中学生から、「仮設で勉強やってます」と声を掛けられると、「頑張れ~」と励ました。

大道芸の披露や飲食店出店もあり、にぎやかな雰囲気に包まれた。空が夕闇に変わり始めると、セレモニー開始。広末は参加者と一緒に、震災前の閖上地区の住人数と同じ7103本のろうそくをともし続けた。「ゆりあげクリスマス」などの文字が浮かび上がると幻想的な雰囲気に包まれた。

「小さな力ですが、少しでも笑顔になってくれるなら、これからも続けていかないと」。不安を感じながら現地入りしたが、灯に照らされた参加者の表情を見つめるうちに、戸惑いは消え去っていた。

校庭には津波で流されてきた2艇の船が残されたまま。昇降口付近には、学校の机でつくった献花台もあった。キャンドル・ジュン氏は「明かりを取り戻すきっかけにしてほしい」。広末は「彼の夢は町全体にろうそくをともすこと。その始まりに立ち会えて良かった」と話した。【三須一紀】

◆キャンドル氏の復興支援活動 震災直後から福島・いわき市などに入り、炊き出しを実施。5月4日には閖上港朝市で歌手MINMIや「湘南乃風」の若旦那を招いてライブ。8月16日には閖上でキャンドルナイトを開催し、今回の企画の構想を練った。11月13日には閖上港朝市で宮崎の特産品を物資提供した。


[2011年12月26日7時44分 紙面から]
http://www.nikkansports.com/

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