12/10/2011

震災体験テーマでシンポ 被災者ら意見交換 神戸

 



「津波からの避難は、自分の命が助かることを第一に考えて」と語る瀬戸元さん(左から2人目)=神戸市西区学園西町8

東日本大震災20+ 件と阪神・淡路大震災20+ 件の体験を語り継ごうと「『地震と津波を受けとめて』自然災害を語るシンポジウム」が9日、神戸市西区の神戸芸術工科大であり、約150人が集まった。岩手県釜石市両石町で集落が津波にのまれていく記録映像が公開され、撮影した同町の住民と、阪神・淡路大震災20+ 件を経験した建築家ら4人が語り合った。

撮影したのは同町の復興促進協議会長を務める瀬戸元さん(66)。同大学の斉木崇人学長が5月に三陸沿岸を調査した際に知り合い、同大学映像表現学科の宮本隆司教授がインタビューを交えて映像を編集した。

映像は、海底が見えるほど波が引いた漁港から始まる。海面が渦巻き、ごう音とともにあっという間に波が高さ10メートルの防潮堤を超えた。メキメキと音を立てて家が沖に流される。車のクラクションに混ざり、瀬戸さんの悲痛な叫びが響く。「誰がこんなの予想したっべ。地獄だ、地獄だ」

パネル討議に参加した瀬戸さんは「過去の災害でも語り部や石碑が残されてきた。今回は映像で新たな教訓を残したと思う」と振り返った。斉木学長は「映像を見て体が震えた。神戸は復興したが、今なお苦悩が続いている。経験を整理してこれから何を目指すかを考えたい」と話した。

 http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/p1_0004673145.shtml

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