12/17/2011

被災地の観光ガイド、複雑な思い

 

動画
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4905097.html


震災から9か月が過ぎ、被災地ではわずかながらですが、観光に訪れる人が戻って来ています。しかし、観光客を被災地に案内することに地元のガイドは複雑な思いを抱いています。

宮城県気仙沼市の観光ボランティアガイド・佐々木洋一さん(70)。自宅が全壊した佐々木さんはガイドを続けるのに迷いがあると言います。

「浜に行って建物が倒れていたり、生活している人は確かにいるけど、話しにくい」(観光ボランティアガイド 佐々木洋一さん)

2人のガイドが犠牲になったこともあり、「まだ、それどころではない」との声も上がりましたが、9月末に活動を再開させました。話し合いで、観光客に今の姿を見に来てもらおうとなったのです。

この日、沖縄から被災地を自分の目で見たいと親子が訪れました。

「みんなこうやって前向きに頑張っているわけですから」(沖縄から来た親子)
「でもね、感じてくれているはずです。今まで見たことないところを見たんだから」(観光ボランティアガイド 佐々木洋一さん)

佐々木さんにガイドをしてもらった親子はこう話します。

「被災地の方々は大変だと思うんですけど、僕たちも大変さを見せてもらって、僕たちも勉強になった」(沖縄から来た親子)

佐々木さんはこの日、ガイドを終えた後、こう漏らしました。

「私はまだそっとしてほしいなって部分はある。(被災地の姿を)見せるのって自分の心の中の葛藤がある」(観光ボランティアガイド 佐々木洋一さん)

それでも、人と人とのつながりを大切にしてガイドを続けたいと言います。

「今回も地震で、メールで『いかがですか』みたいな。うれしいですよね、見てもらっているのが」(観光ボランティアガイド 佐々木洋一さん)

気仙沼市によると、観光客の問い合わせは少しずつ増えています。

年の瀬も近づいていますが、町の風景はほとんど変わっておらず、佐々木さんは故郷が再び活気にあふれることを願っています。(17日17:06)

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