11/21/2011

岩手県宮古市・田老魚市場、再開できない理由とは

 

 

宮城県気仙沼漁港で、カツオの水揚げが順調に続くなど被災地の漁業は復興しつつあります。そんな中、唯一再開できていない魚市場があります。それには、その地区ならではの理由がありました。

岩手県宮古市・田老地区。この小さな港町にも津波が襲い、漁船の9割を奪いました。被災した地域の中で、唯一再開できていない魚市場が田老の魚市場です。現在、解体作業が行われていますが、年内の再開は難しいということです。

現在、定置網漁は再開されていますが、魚市場が再開していないため、およそ15キロ離れた別の魚市場に水揚げするしかありません。

「時間的にもかかるし、費用もかかるし」(田老漁港の漁師)
「漁師さんがね、一生懸命水揚げするんで、それを荷受けできないのは本当に悔しいですよね。(魚市場の再開は)実際は9月ごろになってしまうんじゃないかと思います」(田老漁協・小林昭榮組合長)

大規模でない田老地区の魚市場は工事が後回しになったといいますが、なぜあと10か月もかかってしまうのか。それは、この土地ならではの事情がありました。

(Q.規模としては、このくらいの船が多いんですか?)
「地元の場合は、そうだよね。うん」(田老漁港の漁師)

田老地区は、魚市場が再開した大船渡や気仙沼のように大型漁船が無く、全てが小型漁船です。軽い小型漁船は少しの波で岸壁に打ち付けられます。かつて、漁船を囲むようにあった堤防が小型漁船を波から守っていました。しかし、津波で壊れ、湾内に波が立つようになったのです。

「港が使えない状況ですので、(魚市場の)工事に入れない状況です」(田老漁協・小林昭榮組合長)

田老漁協では、堤防の再建を優先させざるを得ないため、魚市場再開はその後になるということです。

「漁師さんには不便かけますけども、9月といわず早くやりたいと思っています」(田老漁協・小林昭榮組合長)

漁業に関わる人が6割以上という田老地区。魚市場再開なくしての復興はありありません。(20日11:42)

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