11/21/2011

気仙沼、復興屋台村がオープン

 


津波の被害から8か月。ようやく宮城県気仙沼市で初めて仮設の屋台村がオープンしました。しかし、周りでは復興がほとんど進んでいないなど、不安を抱えてのスタートです。

海鮮をたっぷり使った本格イタリアンにホタテやエビが入った気仙沼風のお好み焼き「はまらん焼き」。そして、気仙沼の名産・フカヒレの握り。今月12日、被災地・気仙沼にオープンした復興屋台村です。オープン当日、仮設の横町は多くの客でにぎわいました。

「どこかで食べたいなと思ってもなかなかないですから。やっぱりできてうれしい」
「ひとつひとつ光がともしていけば、それが復興につながっていけばいいと思う」

震災で店などを失った人たちのために市が土地を提供。中小企業基盤整備機構が建物を造り、ガス台や冷蔵庫など基本的な設備は屋台村の運営会社が用意します。リース料も月3万~4万5000円と格安です。

震災から8か月たった今も、津波の被害を受けた中心部の商店街ではほとんどの店が当時のままです。

「もう1回お店をやりたい、再開したいという気持ちが強かった。(津波に流されて悔しかったんでしょ?)悔しかったね」
「街の復興のために多くのボランティアの人とか来てくれた。僕らはそれに対して『ありがとう』と言ってるだけじゃダメ」(復興屋台村の出店者)

プレオープンを4日後に控えた8日、出店者を集めた定例の会合が開かれました。会合では屋台村に新たに加わった仲間が紹介されました。屋台村には22の店が出店できますが、この日までに集まったのは合わせて19店。いまだ、すべて埋まっていないのです。

「まだまだ多くの人はどうすればいいんだろうと、一歩を踏み出したくても踏み出せない人たちが私は多いんだろうなと思っている」(復興屋台村 若生裕俊社長)

不安要素はほかにもあります。周辺は地盤沈下のため、今も満潮時には冠水します。近くの住民も仮設住宅などへ移ったため、夜になると人の姿はほとんどありません。さらに・・・

「これから行う復興計画の中でいろいろな事業が入ってくる。その時に支障が出てくれば、移転とか立ち退き等をお願いする」(気仙沼市建設部 佐藤清孝参事)

屋台村は最長で5年間営業できますが、市の復興計画次第では1年以内でも移転を余儀なくされる懸念もあるのです。

「一度は折れた心だけど、もう一回、たて直してやろうと決意した以上は、何が何でもやっていく」(復興屋台村の出店者)

不安を抱えながらも船出した復興屋台村。被災地のお腹と心を満たしてくれるに違いありません。(18日18:11)
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