3/19/2011

死者621人・行方不明645人に 街の水没相次ぐ

 

2011年3月12日 19時23分

 冠水した住宅街で小型ボートを使って救助に当たる町内会の人たち。
「救えなかった人が十数人、まだ街にいる」と話した
=12日午前6時35分、宮城県石巻市

11日に起きた東日本大震災は、東北地方の太平洋沿岸地域で、街がまるごと津波にのまれるなど壊滅的な被害を受けた。警察庁などによると、死者・行方不明者は約1500人に達したが、安否確認は進んでおらず、犠牲者は相当数にのぼるとみられる。

警察庁によると、地震による死者は12日午後6時現在、岩手、宮城、福島、東京など12都道県で605人、行方不明者は654人にのぼった。仙台市若林区荒浜と宮城県名取市では、計300人あまりの遺体が打ち上げられているという情報もある。


がれきの中を歩いて避難する住民=名取市閖上

警察庁や総務省消防庁などによると、岩手県陸前高田市は街全体が冠水して壊滅的な状態だという。津波は市役所の3階部分まで到達、消防庁舎も全壊している。市の半島部分が津波で分断されたという情報もある。市内約8千世帯(約2万3千人)のうち、5千世帯が被災。海岸から10キロほどの内陸部まで家が倒壊しており、建物の屋上などに避難している人をヘリで救出しているという。県庁によると、同市を含む複数の沿岸の市町村の役場と連絡が取れないという。同県大船渡市では、特別養護老人ホームにいた高齢者ら30人が津波で流されたという情報がある。


 変わり果てた景色に涙を浮かべる住民たち
=12日午前8時4分、仙台市若林区、安仁周撮影

12日にヘリで沿岸部を視察した宮城県の村井嘉浩知事によると、被害が大きいと見られるのは石巻市周辺で、南三陸町では「屋根が2、3軒しか確認できなかった」という。仙台市宮城野区の海岸沿いも「民家の屋根が残っているだけ。壊滅状態だ」と話した。南三陸町役場によると、12日午後3時現在で、住民約1万8千人のうち、9千人の所在が分からないという。自衛隊によると、気仙沼市では津波による壊滅的な被害に加え、直径1キロの範囲で民家などが延焼。石巻市の東北電力女川原子力発電所タービンビルでも自衛消防隊が消火活動をしている。


津波で流され重なり合って止まった車=宮城県12日午前6時25分、塩釜市

島県相馬市(約1万3千世帯、約3万8千人)も街全体が水没し、市も被害の詳細を把握できていない。海岸に近い磯部小学校、中学校では約450人が孤立していたが、12日夜までに自衛隊などによって救助された。海岸付近には多くの遺体が浮いているとの情報もある。南相馬市は海岸付近の約1800世帯が壊滅状態だという。県災害対策本部は浪江町と連絡がとれないとしている。須賀川市ではダムのある藤沼湖が11日決壊し、河川がはんらん。多くの家屋や人をのみ込んだとの情報がある。

青森県八戸市も広範囲にわたって浸水。駐車場では自動車100台が折り重なり、中型タンカーが港の岸壁に乗り上げ、先端が建物に衝突しているという。

茨城県北茨城市消防本部によると、同市の平潟港近くで30棟ほどが津波にさらわれているという。

記事と上の写真は朝日新聞より

上空から見た気仙沼市 

気仙沼市 写真:共同通信

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