10/12/2011

「放射能を抜く食べ方」は意味がない

 

煮たり茹でたりがよいのは、たしかだが……

文献等によれば、焼くのではなく煮物を、というのは本当。東京電力福島原子力第一発電所の事故では、主に放射性ヨウ素と放射性セシウムが放出され ました。放射性ヨウ素は、放射線を出して安定化するまでの期間が短く、放出されたほとんどの放射性ヨウ素はすでに、放射線を出す力を失っているので、もう 気にする必要はありません。一方、放射性セシウムの一部の種類は、影響が長く続きます。

そして、この放射性セシウムは水溶性です。
 食品を焼いたり揚げたりすると、水分のみが蒸発して放射性セシウムは残ってしまいます。しかし、煮物にしたりゆでたりすると、放射性セシウムの一 部は煮物やゆで汁に溶け出して行きます。したがって、煮汁やゆで汁を捨てればよいのです。牛乳ではなくチーズやバターを、というのも同じ理屈。水分を捨て れば、放射性セシウムの摂取量は減ります。

 しかし、魚は内臓を捨てて、というのはウソ。昔の文献にこう書かれているものがあり、週刊誌などは盛んに書き立てていますが、実際には放射性セシ ウムは内臓よりは筋肉(魚の身の部分)に多く含まれます。

セシウムはカリウムという自然界に多くある元素と性質がよく似ており、同様の挙動を示すのです が、カリウムは動物においては、神経機能や細胞内外の浸透圧調節に深くかかわり、筋肉に多く存在し不足すると筋肉けいれんなどを引き起こします。したがっ て、放射性セシウムも筋肉に多いのです。これまでの独立行政法人水産総合研究センターの調査でも、どの魚種においても放射性セシウムの含有量は内臓よりも 筋肉の方が高くなっています。

つづきは本文記事>>
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/1386

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