10/14/2011

祈る人々…四川大地震で身を挺して学友救った少年が交通事故で重体

 

10月14日(金)15時46分配信

 2008年5月12日に発生した四川大地震で、「身を挺(てい)して同じ小学校に学ぶ少女を救った」として有名になった陳潔君が8日夜、自動車にはねられた。13日現在も危険な状態が続いている。中国新聞社が報じた。

 四川大地震発生時、陳君は四川省成都市の玉石郷実験小学校の6年生だった。教室からはすぐに逃げ出して、安全な場所に避難したが、振り返ると、建物外にある高い壁が大きく揺れていた。そばに同じ学校の女子生徒がいるのに気づき、陳君は駆け戻って女子生徒を突き飛ばした。その直後に壁は崩れ、陳君はれんがの破片などに埋まり、重傷を負った。女子生徒は無事だった。

 陳君は現在、16歳だ。バスケットボールが大好きで、身長も1メートル80センチに伸びた。

 陳君は8日夜、通っている高校での自習を終えて帰宅する途中、自動車にはねられて肝臓破裂などの重傷を負った。収容された四川省人民医院(病院)に駆けつけた母親に「心配しないで。大丈夫。うまくしゃべれないだけ」などと話したという。その後は昏睡状態であることが多い。

 陳君は約20メートルはね飛ばされた。事故を起こした乗用車は、かなりのスピードで走っていたと考えられる。乗用車には4人が乗っており、うち3人は酒を飲んでいたという。運転手が飲酒状態だったかどうかは明らかにされていない。警察が事故原因や経緯を調べている。

 陳君の父親は運転手で母親はアルバイトをしている。1家の月収は3000元(約3万6000日本円)程度で裕福ではないが、手術のためだけで17万元(約205万日本円)程度の費用が必要と伝えられると、治療費を寄付する人が出始めた。重慶からやってきたという女性は、病院で陳君の母親の手を取って5000元を渡した。目を赤く腫らしていたという。

 その他にも、病院を訪れ、治療費に使ってくれと自分の名を告げずに現金を渡す人が相次いでいるという。

 四川省人民医院の蘇明華医師は、「陳君は四川大地震での経験もあり、意志力が強く、がんばっている。しかし危険な状態は脱していない」、「われわれは陳君を全力で救う」などと述べた。

 陳君の回復を祈る人々の輪が、中国全体に広がっている。(編集担当:如月隼人)

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