5/16/2011

救命続け犠牲 台湾から「足跡後世に」 名前付き救急車寄贈へ

 

東日本大震災の復旧に貢献したいと、台湾の会社経営者ら5人が近く、救急車や消防車の購入費1億3000万円を宮城県内の被災地の消防本部に寄贈する。車両には、被災者の救命に尽力し、命を落とした女川町の水産加工会社専務佐藤充さん(55)と南三陸町職員遠藤未希さん(24)の名前が付けられる見通しだ。

3月11日、佐藤さんは水産会社の中国人実習生20人を高台に避難させた後、津波にのまれた。遠藤さんは町の防災対策庁舎2階にある放送室で、防災無線で町民に避難を呼び掛け続け、亡くなった。

関係者によると、寄贈するのは台湾新竹県で会社を経営する胡栄財さんと経営者仲間の洪水樹さん、鄭水竹さんら5人。台湾でも報道された佐藤さんと遠藤さんの行動に感銘を受けたという。
過去の台湾の災害で、日本の救助隊が支援したことへの感謝も形にしたいと考え、1億3000万円を用意。救急車2台と消防車3台の購入費として、石巻、気仙沼・本吉、塩釜、亘理の4地区の消防本部に贈る。

5人は、佐藤さんと遠藤さんの足跡を後世に伝えるため、名前を記したプレートを車両に付けることを希望している。救急車は「みつる号」、消防車は「未希号」と命名したい意向で、2人の家族は了承しているという。

寄贈は、台北の経営コンサルタント早川雄之助さん(64)と、早川さんの知人で仙台市の会社役員高橋四郎さん(73)の仲介で実現する。早川さんは「台湾と被災地の架け橋になれてうれしい」と話す。
贈呈式は24日、宮城県庁で開かれ、胡さんや洪さん、県内の消防関係者らが出席する予定だ。

2011年05月17日火曜日

河北新報

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