5/14/2011

気仙沼の“オヤジたち”が熱い!被災者の「SOS」に奔走し大評判

 


オヤジたちの「よろず屋」を結成した大木さん。新聞広告などでも呼びかけ、被災者の悩みに応えている(写真:夕刊フジ)

宮城・気仙沼の“オヤジたち”が評判を呼んでいる。人手がない行政やボランティアに代わり、被災者の「SOS」を受けては、今日も無償で奔走する。かゆいところに手が届く、熱いオヤジたちの「よろず屋」だ。 (震災取材班)

「はーい、大丈夫ですよっ!」。電話のオーダーに威勢のいい返事が響き渡る。声の主は、気仙沼で居酒屋「旬味寺田屋」を営む大木康幸さん(48)。被災者を助ける「よろず屋」を立ち上げ、さまざまな悩みに応えている。

きっかけはこうだった。あの日、幸いにも被害を免れた大木さん。少しでも支えになろうと、地元・松岩中学校、昭和53(1978)年度卒の被災した同級生十数人ら家族を自宅に招き入れることにした。

「ヤケ酒を飲んで、気仙沼や昔話に花を咲かせて憂さ晴らしをしていましたが、働き盛りの男が日中やることもなくウダウダしているわけですよ。そこで、それぞれの職業を生かした地元のための“チーム”を作って活動しようじゃないかとの話になったのです」

調理師免許を持つ大木さんをリーダーに大工、電器店主、配水設備工、自動車整備士、塗装店主と豪華な布陣。チーム名を大木さんの名字から「チームビッグツリー」とし震災4日後からオーダーを受け付けた。

「さし当たって、発電機3機のレンタルと水の配給から始めましたが、口コミで広まり、一時は携帯電話が鳴りっぱなし。現在は、家屋の修繕や家財道具の整理、ペット預かりから食材調達、車を失った方の中古車調達まで幅広い注文が寄せられています」

顧客の評判も上々だ。市内の実家に避難したものの家具や荷物で居住スペースがない。途方に暮れる無職、佐々木ひろみさん(49)も救われた1人。「被害を受けていない実家の荷物の運び出しは、ボランティアにも頼みづらく困っていたら、ビッグツリーさんが運び出してくれました。厚意で発電機も貸してくれたので、テレビから情報を得られるようになったのもうれしかった」

手応えを得た大木さんは、地元紙の三陸新報に広告を掲載。本業の居酒屋を再開させたいまも可能な限り、「SOS」の声を受け付けている。

「気仙沼を少しでも元気にするためにビッグツリーの活動もやれるところまでやってみますよ」

気仙沼の男衆の心意気が、少しずつ街を活気づかせている。


夕刊フジ 5月14日(土)16時56分配信

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