5/02/2011

米国人男性、大震災ドキュメンタリー映画撮影中

 

撮影するリービーさん(左から2人目)ら(石巻市役所で)

東日本大震災からの復興を目指す人々の姿を映像に記録して海外に発信しようと、日本のマンガを米国に広めた仕掛け人の1人とされる米国人男性、スチュワート・リービーさん(43)が、宮城県石巻市でドキュメンタリー映画を撮影している。

きっかけは、3月下旬、リービーさんが炊き出しのボランティアで同市を訪れた際、被災者支援などを行うNPO法人理事長の遠藤学さん(36)と出会ったこと。

初対面のリービーさんから、ドキュメンタリー映画を撮影したことがあると聞いた遠藤さんがその場で「ぜひ石巻を撮って」と直談判。「被災者自らが復興に頑張る姿を記録に残したい」との思いからだった。

東京都中央区に事務所を構え、米国・ロサンゼルスとを行き来するリービーさんは多忙なうえに、「被災者にカメラを向けるのは失礼では」との思いもあって、即答はせずに帰京した。

しかし、東京に戻った途端、被災地が気がかりで東北に戻りたくなったという。「自分が映像を撮ることで、現地の人に貢献できるなら。今やらないと悔いが残る」

制作資金が集まるのを待っていては間に合わないと、自ら資金を投じて4月上旬、スタッフ1人を連れて再び同市に。

がれきが残る街の姿や避難所にカメラを向け、被災者を支援する医師やNPOスタッフらの声を収録、亀山紘市長へのインタビューも行った。「支援物資を分け合う思いやり、被災者が自ら率先して活動していることを知ってもらいたい」とカメラを回し続け、撮影した映像は100時間を超えた。

撮影は今月いっぱいで終え、英語版と日本語版を作り、来年早々には完成させる予定だ。「自分が現地で感じた被災者の情熱を感じてもらえれば」と、英語版は海外の映画祭に出品するという。

(木引美穂)

最終更新:5月3日(火)11時52分


読売新聞

    Choose :
  • OR
  • To comment