5/02/2011

支える人々(20)県災害ボランティアセンタースタッフ・北川進さん

 

◎被災者支援、後方から手助け/継続的活動欠かせぬ

―県災害ボランティアセンターの役割は。

「被災者の支援に当たる各市町村ボランティアセンターを後方で支えている。被災地の情報を集め、派遣するボランティアの調整や、県内外への情報発信をしている。沿岸部の一部市町にはスタッフも送っている」  「県災害ボランティアセンターは60人前後で運営している。県社会福祉協議会の職員のほか、西日本各地の社協、海外で活動する非政府組織(NGO)、労働組合、民間企業などから人員が集まっている」

―東日本大震災の前から、県内各地でボランティアの養成や啓発活動を行っていた。「2003年の宮城県連続地震以降、県社協として体制整備を図ってきた。新潟県中越地震など各地の災害に応援に行った。そこで培ったネットワークが生き、知識や経験が豊富なボランティアが宮城に集まっている」

<経験必ず生きる>
 「昨夏にボランティアの役割を講義した仙台市内の中学生が、避難所となった校内で活動していると聞き、うれしかった。助け合いの経験は、大人になってから必ず生きてくる」
―大型連休中、大勢のボランティアが宮城で活動している。
「ボランティアの力はさらに必要になってくる。ボランティアが献身的に丁寧に活動する姿を見せると、被災者に『遠い所から来た見ず知らずの人が頑張っている。私も頑張らなければ』という気持ちを起こさせることができる」

<幅広く力届ける>
「後ろ向きだった被災者を、自立に目を向けさせる力がある。行政や企業にはできない大きな役割だ。各地のボランティアセンターは、そのようなボランティアの力を幅広く被災者に届けるという重要な使命がある」

―被災者に必要な支援は何か。
「現在は、がれきの撤去や片付け、清掃などの力仕事が中心。仮設住宅ができたら、安否確認や孤立しがちな人への訪問など、継続的に被災者と関わる活動も必要だ。被災者支援にゴールはない」
―復興まで長い時間がかかりそうだが。


<手紙が心の支え>
「過去の被災地では、被災者とボランティアの定期的な手紙のやりとりが心の支えになっていた。ボランティアには1回限りではなく、被災者のことに関心を持ち続けてほしい」
「被災者は、物資やサービスの提供を受ける立場から、いずれは主体的に生活再建に取り組めるようにならなければならない。それをサポートできるボランティア活動が大切であり、私も関わり続けていく」 

(聞き手は片桐大介)

<きたがわ・すすむ> 仙台市出身。日本社会事業大学(東京)卒。1998年から県社会福祉協議会で勤務。現在は地域福祉推進係長。

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