5/21/2011

19歳誕生日に葬儀=自動車学校で被災の女性―祭壇前にはケーキ・宮城

 

 東日本大震災で、生徒と教職員計37人が亡くなった宮城県山元町の自動車学校に通っていた早坂薫さん=当時(18)=の葬儀が21日、自宅がある亘理町でしめやかに行われた。この日は薫さんの誕生日。親友の菅田彩乃さん(18)は「今までありがとう。そして19歳のお誕生日おめでとう」と涙ながらに語り掛けた。

 生まれて来た日にまな娘を見送ることになった父満さん(49)は、祭壇に置かれたケーキを前に「まだ夢を見ているよう。こんな形で娘を失い、悔しい」と声を震わせた。

 薫さんが乗るはずだった車は、母由里子さん(47)が譲り受け、大切にするという。
 同じ教習所で、早坂さんとは別のバスで避難中に津波にのまれたものの、屋上にはい上がり無事だった交際相手の斎藤瞭さん(18)も参列。他の人たちを助けられなかったことを今でも悔やみ、「学校がもっと早く避難させてくれていれば」と涙を拭った。

 常磐山元自動車学校では地震発生から約1時間後に生徒を帰したが、7台の送迎バスのうち、5台が津波に巻き込まれた。保護者側の「なぜもっと早く避難させなかったのか」との指摘に対し、学校側は「教習を再開できないか検討していた」と返答。双方が弁護士を立てて協議を続けている。 

時事通信 5月21日(土)21時34分配信

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