4/26/2011

“震閑”仙台・国分町正念場 スナック・高級店直撃

 

東日本大震災は、東北一の歓楽街・国分町(仙台市青葉区)にも打撃を与えた。
スナックやバーは利用客の激減などで、閉店に追い込まれるケースが出ている。居酒屋といった一部店舗で食事をする復旧事業関係者が増えるなど、回復傾向も表れてきており、関係者は「ここ数カ月が踏ん張りどころ」とみている。

3月末に営業を再開した国分町2丁目のスナック「ふらっと」は、来店客が震災前の2割程度にとどまる。オーナーの屋代恵子さん(56)は「常連客は震災後の仕事に奔走し、ほとんど来ない。賃料や光熱費はこれまでの蓄えで何とか不足分を補っている」と嘆く。

入居するビル内では経営を諦めた店もある。屋代さんは「うちも閉めようかと悩むが、それではお客さんに申し訳ない」と必死だ。

酒類卸売・不動産業のカネサ藤原屋(仙台市)も影響の大きさを痛感する。自社所有や管理を担うビル20棟に入るテナント約500軒のうち、10軒が閉店や半年後の解約を決めた。4月分家賃の全額免除など支援策を打ち出したが、「他にも約20軒が解約を視野に対応を検討している」という。
自粛ムードや余震への不安、公共交通機関の復旧の遅れなどが客足に響いているとの見方が関係者には多い。バーなどのほか高級料理店も厳しいとされ、国分町で複数店を経営する銀たなべが25日、約5億円の負債を抱えて事業を停止した。

地震の揺れで店内に大きなダメージを受け、再開できない店もあると言われる。
先行きが全く見通せないわけでない。地元町内会関係者らでつくる一般社団法人「国分町街づくりプロジェクト」の荒川雅光副理事長は「(復興に携わる)応援組が食事には来ている。スナックや高級店はしばらく厳しいが、人通りは少なくない」と説明する。

藤原屋も酒類など国分町向けの売り上げが震災前の7割程度まで回復した。佐藤裕司社長は「復興の本格化で建設関係者をはじめ大勢の人が宮城、仙台に流入する。今後2、3カ月で元に戻り、その後は震災前より良くなるだろう」と期待を込める。

2011年04月26日火曜日


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