4/22/2011

知事「原発再開あり得ない」 東電社長、面会し謝罪

 

【写真】県庁を訪れ佐藤知事(右)に謝罪する清水東電社長(左から2人目)と武藤副社長(左)ら=22日午前10時ごろ

東京電力の清水正孝社長は22日、県庁を訪れ、福島第一原発事故発生後、初めて直接、佐藤雄平知事に謝罪した。席上、佐藤知事は運転を停止している県内の原発について「現状では(運転の)再開はあり得ない」と述べ、原発事故が収束しない限り、運転再開についての議論が浮上する可能性はないと明言した。

清水社長も謝罪後の記者会見で、県内の原発の運転再開は、十分な安全確保策が確認され、県民理解が得られることが条件になるとの認識を示し、震災で大きな損傷を受けていない福島第一原発5、6号機と福島第二原発1~4号機の計六基のプラントは当面、休止状態が続く見通しになった。県内には福島第一、第二の両原発合わせて10基があり、水素爆発などトラブルが発生した福島第一1~4号機について、東電は「廃炉が有力な選択肢」としている。

清水社長は知事への謝罪で、「重大事故で立地地域、県民、広く社会に大変な迷惑を掛けたことをあらためて深く心からおわびする」と頭を下げた。

佐藤知事は原発事故の影響が農林水産業や商工業、観光業など多方面に及んでいることを指摘し、風評被害も含めて十分な補償を行うよう求めた。清水社長は「しっかり受け止めさせていただく」と述べ、原子力損害賠償制度に基づき補償に向けた準備を進めていく方針を示した。さらに、事故収束のため工程表に盛り込んだプロセスを確実に実行していく考えを強調した。


清水社長は佐藤憲保県議会議長、瓜生信一郎副議長も訪ねた。富岡、川内両町村の避難所となっている郡山市のビッグパレットふくしまの避難所を訪れ、両町村長と住民に謝罪した。大熊町役場が移った会津若松市役所追手町第二庁舎、楢葉町役場の会津美里町本郷庁舎を訪問し、両町長と会談した。双葉町役場が移った埼玉県加須市の旧騎西高を訪れ、町長と面会した。

佐藤雄平知事は東京電力の清水正孝社長と会談後、記者団の取材に応じ、同社の面会要請を受けたのは、十分な補償、早期の事故収束に向け確約を取ることが狙いだったことを明らかにした。
佐藤知事は「事故収束まで社長とは面会しない」として、これまで2回、訪問要請を拒んでいた。

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