4/17/2011

神戸で震災遺児の心の癒しを日常的に実践している場が「神戸レインボーハウス」(虹の家)

 

一軒一軒訪ねたローラー調査で震災遺児573人を捜す

神戸で震災遺児の心の癒しを日常的に実践している場が「神戸レインボーハウス」(虹の家)です。1995年1月17日の阪神淡路大震災の4日後には、震災遺児への奨学金の特別措置を決めるとともに、職員を現地へ派遣しました。

その後、あしなが育英会の遺児学生が中心となり、市民ボランティアらと職員が、死亡者名簿を片手に瓦礫の中を一軒一軒訪ね遺児の発生を調べるローラー調査で573人の遺児を捜し出しました。4月には神戸に事務所を開設し、家庭訪問や年4回のつどいを開催するなど心のケア活動を行いました。


震災遺児の「黒い虹」を「七色の虹」へ

その年の夏のつどいで、小学校4年生のかっちゃんという男の子が描いた『黒い虹』の絵はショックでした。家族8人が崩れた家の下敷きとなり、9時間も暗 黒の中に閉じ込められたかっちゃんは、お母さんの呼びかけにも「声が出えへんかった」。父と妹を亡くしただけでなく、幼い心にかかった『黒い虹』の意味は 誰にも想いもできないものでした。また、小学6年生だったあやちゃんは、つどいで「もし死んだらべつにくいはないから死にたかったな」「勉強なんかしても 仕方ない」と作文に書きました。無表情、無気力のあやちゃんが初めて学生スタッフに、地震前夜の亡くなった父母のことを語ったのは2年半も後のことでし た。そのあやちゃんは虹の家に通いつめ、「保母になりたい」という夢をみつけ、今春短大に進学しました。ケアの効果です。

ケア活動を通し「幼い子から保護者まで、いつでも駆け込めて心のケアを継続的に受けられる場がどうしても必要」という声が起こり、学生たちの募金活動や ご寄付で建てたのが神戸レインボーハウスです。1個1000円の虹のレンガ募金など、全国から、全世界からの暖かいお志が15億円もの募金となり、 1999年1月完成しました。



神戸レインボーハウスには、遺児が悲しみを吐き出すために工夫されたいろいろな部屋があります。同じ体験を持つ者同士が、安全な場所で、安心して心の中 を語り合える「おしゃべりの部屋」、親の死を受容するためにお葬式ごっこをしたりする「ごっこ遊びの部屋」、たまったイライラを思い切り爆発させても安全 な「火山の部屋」、一人になって大声で泣いたり亡き人と会話できる「おもいの部屋」などなどです。



神戸レインボーハウスHP>>http://www.ashinaga.org/house_krh.htm

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