4/24/2011

被災かやぶき住宅守れ 気仙沼で復元目指すプロジェクト

 

東日本大震災で被災した築200年のかやぶき住宅の復元を目指すプロジェクトが24日、宮城県気仙沼市で動きだした。屋根だけが残った現地に大学教授らメンバー約10人が集まり、今後の方針を話し合った。数年かけて復元し、復興のシンボルにしたい考えだ。

復元を目指すのは、気仙沼湾に面した小々汐(こごしお)地区にある気仙沼市議尾形健さん(67)の平屋住宅。

津波で柱や壁は倒壊したが、かやぶきの屋根だけが元の位置から約100メートル離れた場所で見つかった。津波直後、周辺では大規模な火災が起きたが、奇跡的に原形をとどめたまま残っていた。

屋根は石巻市北上町の北上川河川敷に自生するヨシでふいており、幅約23メートル、奥行き約12メートル。頂上部にある換気用の「けむ出し」は豪華な装飾が特徴で、ほぼ無傷だった。新築祝いの記録などから1810年に建造されたことが分かるという。

建物の歴史的価値に注目する工学院大(東京)建築学部教授の後藤治さん(50)の尽力で、6月にも国の有形文化財に登録される見通しだった。

現地では24日、国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)の准教授、地元建設会社の社長らをメンバーとした復元実行委員会が初会合を開いた。

いったん屋根を解体して保管。周辺のがれきの中から柱、はりなどを可能な限り回収し、数年後の復元を目指す。費用は約1億円になるとみられ、寄付を呼び掛ける。

尾形さんは「先祖代々受け継がれたかやぶきの家。実行委の活動に感謝し、津波の脅威を伝える建造物として後世に残したい」と話している。(狭間優作)

2011年04月25日月曜日

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■かやぶき屋根ふき替え  2009.09.10
築200年の母屋 60年ぶり 気仙沼・尾形さん方/

気仙沼市小々汐、尾形健さん(66)=気仙沼市議=方の築200年になる母屋で、かやぶき屋根のふき替え作業が行われている。これまで部分的な補修をしてきたが雨漏りが目立つようになり、1949年以来60年ぶりに全面的なふき替えに踏み切った。

工事を手掛けるのは石巻市北上町の熊谷産業で1日に着手。家族が日常生活しながらの工事で、家の回りに足場を組み、現在は一番手が掛かるという軒のかやをふいている。

同社工事課の沖元太一課長によると、材料は北上川河口で取れるヨシで長さ2.4~2.5メートル。「塩分を含んだ水域に生えるので丈夫」という。完了は11月。10月中には上棟式を行う。

母屋は幅約22メートル、奥行き約11メートルの木造平屋。屋根頂上の棟飾りを兼ねた豪華な「けむ出し」が特徴。土間続きの台所と6間の部屋から成る。

尾形家はかつてはイワシの網元で、「のりこみ」と呼ばれる長屋門や、かつてはうまや兼納屋として使われた離れと蔵が母屋を挟むようにある。今も残されている新築祝いの記録から、1810年に建てられたことが分かるという。

昔のままに家を維持する苦労は並大抵ではないが、尾形さんは「先祖が何代にもわたり守ってきたかやぶきの家を私の代でなくさず、伝えていきたい」と話している。



【母屋北側の軒部分で進むふき替え工事 2009年9月】

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