4/19/2011

「早く方針知りたい」=壊滅的被害で養殖業者ら―宮城

 

4月20日(水)4時17分配信

東日本大震災で壊滅的な被害を受けた養殖業。初期投資に多額の資金が必要とされるため、業者の間では、共同経営によって早期の復興を望む声も少なくない。現行の国の補助金には制限があり、家や船など全ての財産を失った人たちからは、「早く国の方針が知りたい」「共同経営で早く再建するのも一つの案」といった声が上がっている。

激甚災害に指定された今回の震災では、養殖業の場合、網や浮き球など海で使う資材を新たに購入すると補助が出るが、作業場の建て替えや機械などの購入は原則対象外。ノリやカキ養殖の初期投資は5000万~1億円とされ、負担は大きい。

石巻湾/宮城県東松島市宮戸・嵯峨

ノリの養殖施設が甚大な被害を受けた宮城県東松島市の宮戸島では、県漁業協同組合の二つの支所でそれぞれ共同経営の検討が進む。宮戸支所組合員の尾形健夫さん(71)は「個人で船や機械をそろえるのはとても無理」と共同経営に理解を示す。同漁協の奥田一也同支所長(45)は「仕事がないと島を出て行く人が増え、島の漁業を復興させるという意識が薄れかねない。共同経営で早く再建するのも一つの案だ」と語る。

一方で、「ノリの味は育てる人によって違う。自分のノリに自信を持っていたのに、共同経営なんて」と複雑な心境を打ち明ける男性(53)も。高齢の養殖業者の中には「いつまでやれるか分からないのに、(共同経営に参加して)若い人の足を引っ張りたくない」と廃業を決める人もいるという。

養殖ガキの産地、牡鹿半島の小網倉浜地区(宮城県石巻市)では、養殖を営む24世帯で漁船や資材の共用などを考えている。阿部昭浩さん(47)は「既にみんな借金を抱えており、そういう方法でしかやれないのかなと思う。早く国の方針が知りたい」と話した。 


時事通信より http://www.jiji.com/ 

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