4/20/2011

気仙沼市仙翁寺(宮城)/映写機で名画を鑑賞!模造紙のスクリーンを使って

 

<住所>気仙沼市本吉町寺沢35
<避難者数>256人(18日午後7時現在)
<避難地区>気仙沼市本吉町の大谷、野々下、三島など

「大谷シアター」と銘打った映画鑑賞会が19日、開かれた。本堂のスクリーンに映し出された名画にお年寄りらが泣き笑いし、ひとときの安らぎを味わった。

長野県から18日に訪れたお坊さんが映写機を提供。模造紙を貼り合わせて即席スクリーンを作った。「男はつらいよ」を見た小野寺和明さん(68)は「久しぶりに緊張感がほぐれた」と笑顔だ。


アニメーションも上映され、佐藤菜摘さん(9)=大谷小4年=は「トトロを見たよ」と話しながら、小さな子どもたちの面倒を見ていた。

避難住民は「自立」がモットー。食事は自炊し、「水くみ隊長」などを任命して生活全般の仕事を分担する。沢水を引き込んで簡易水道や風呂、トイレも設けた。

被災した自宅にとどまる約50世帯にも食料を配る。避難所代表の大内守雄さん(68)は「祭りなどで育んだ結束力が地域を支えている。住民一丸になって復興へと進みたい」と話した。

●藤崎次代さん(67)=気仙沼市本吉町大谷
お寺さんに快く受け入れてもらい、本当にありがたい。避難生活も1カ月がすぎ、だんだん疲れてきた。津波に家が流されたので、早く仮設住宅に入りたい。大谷地区から離れたくない。

●佐藤美恵さん(43)=気仙沼市本吉町洞沢
大谷小・中学校に子どもが通っている。私も仕事があるので、仮設住宅に入れるかどうかが心配。津波が去り、自宅から海が近くに見えるようになった。子どもは「海の近くは嫌」と話している。

●佐藤春菜さん(7)=気仙沼市本吉町洞沢
お寺の外に友達と秘密基地を作った。内緒だけど。テレビのコマーシャルごっこもしている。新学期になったら、学校の友達と思いっきり遊ぶ。

●佐藤水香さん(34)=気仙沼市本吉町三島
私はここを離れ、妹のところに住んでいるけれど、父と母、弟がお世話になっている。被災した家には戻れない。親には仮設住宅に入ってもらいたいが、宝くじに当たるようなもの。当たり前にあったものが無い。本当に厳しい。

●三浦正則さん(46)=気仙沼市本吉町大谷
家を流され、親戚と一緒に生活している。食事をあてがわれ、風呂にも入ることができる。ここから仕事にも通っている。離れて住む妹と連絡が取れず、心配したが、無事でホッとした。先日、顔を見に来てくれた。

●白川良一さん(75)=気仙沼市本吉町大谷南
本当なら今の時期はワカメの最盛期。近所のみんなとワカメを切ったりゆでたりしているころだが、ことしはできない。家は津波にのみ込まれたが、夫婦2人で避難してきた。涙ばかりではいられない。前を向きたい。

●遠藤貴枝さん(49)=気仙沼市本吉町大谷
仮設住宅の状況が気になる。近くの中学校でも建設が始まると聞いたが、戸数は少ない。私有地を提供してもいいと言う人もいる。私たちは大谷の海で生活してきた。津波の被害に遭ったが、これからも海と共に暮らしたい。

2011年04月20日水曜日

河北日報より

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