4/22/2011

福島第1原発:東電社長、町長らに初めて謝罪 

 

福島第1原発事故の謝罪のため福島県を訪れた東京電力の清水正孝社長は22日、原発立地町の避難先3カ所を訪ね、町長らに初めて直接謝罪した。しかし、避難住民に会ったのは一部だけで、町長らから「被害者は町民なのに誠意がない」と批判の声が上がった。

富岡町民が避難している郡山市のイベント会場「ビッグパレットふくしま」(避難者約1650人)では約2時間、両手を床につき「申し訳ありませんでした」と頭を下げて回った。避難者からは「土地を買い上げてほしい」「原発なんかつぶしてしまえ」と悲痛な声が上がった。避難者の同町本岡、無職、横田一也さん(63)は「もっと早く来てほしかった。『帰りたい』と言っていた90代の母が精神的な疲れからか昨日亡くなった。もう涙も出ない」と話した。

楢葉(ならは)町が移った会津美里町本郷庁舎や、大熊町が移った会津若松市分庁舎では町長に会っただけだった。

双葉町民が避難している埼玉県加須市の旧騎西高校も同日夜に訪ね、井戸川克隆町長に「一日も早くみなさんが古里で安心して生活できるよう全力を尽くしたい」と、神妙な表情で頭を下げた。井戸川町長は「帰りたいというのが町民の思い」などと応え、早期の補償を要望した。町民には面会しなかった。

清水社長はこれに先立ち午前中は、県庁で佐藤雄平知事に事故後初めて面会し謝罪した。【蓬田正志、金寿英、藤沢美由紀】


毎日新聞より

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