4/12/2011

ボランティア、準備不足は困ります「宿や食事、自前で確保を」

 

東日本大震災の被災地でボランティアによる支援の輪が広がる中、岩手県内では、知識不足とみられるボランティアが現地で、宿や食事を要求するなどのケースが目立ってきた。関係者は「ボランティアは現地の負担にならないことが前提」と心構えを説いている。

「きょうから活動するので、近くに泊まれるホテルはないか」―。
4月上旬、釜石市ボランティアセンターを訪れた30代の男性は、スタッフに突然、切り出した。男性は被災地の惨状を知り、居ても立ってもいられず、青森県から着の身着のまま駆け付けたという。スタッフは「力になりたいという気持ちは分かるのだが…」と当惑するだけだった。

甚大な津波被害を受けた釜石市では、震災発生から4月10日までに、岩手県内で最も多い延べ4747人のボランティアが登録、活動している。

市ボランティアセンターによると、宿泊に関する要望以外にも「テントが張れる場所を教えて」「昼食は出るのか」といった問い合わせが相次いでいる。中には「せっかく遠くから来たのに、自分がやりたい分野はないのか」と声を荒らげる人もいたという。

県内18市町村のボランティアセンターを取りまとめる県災害ボランティアセンター(盛岡市)によると、各センターから食事や宿の要求に関する相談が連日、10件以上寄せられている。
県センターはホームページなどを通じて「食事や宿泊の提供は行っていない」と呼び掛けているが、被災地の状況を調べずにやって来る知識不足の人も多いという。県センターの田山俊悦さんは「善意の気持ちはありがたいが、東日本大震災は被災範囲が広い分、宿の確保も難しい。ボランティアは自立し自活できるだけの事前準備が必要」と呼び掛けている。(剣持雄治、吉江圭介)

2011年04月12日火曜日


河北新報より>>http://www.kahoku.co.jp/

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