3/20/2011

福島「光が見えない」酪農家

 



福島第1原発から45キロ離れた福島県川俣町の酪農場で飼育している乳牛に飼料を与える女性=20日(GettyImages)

◆出荷停止で生乳廃棄

黒澤寛寿さん(53)は、11日の東日本大震災の地震後に断水になったため、80歳の父親とともに近隣の町から水を運び、飼育している乳牛50頭に与えていた。

19日に断水が解消されるまで、乳牛のために1万2000リットルの水をトラックで運んだ。ただしこれは必要量の半分以下。生乳の生産量も地震前と比べ半分の水準だという。ところが、なんとか水を調達して生産した生乳なのに、消費には不適とされ廃棄せざるを得なくなった。

それは黒澤さんの酪農場が、福島第1原子力発電所に近いため。原発は酪農場から52キロ離れている。

福島第1原発から流出した放射性物質による汚染が広まり、黒澤さんをはじめ酪農家数百軒からの生乳の出荷が停止されている。補償がなければ70年続けた家業の酪農をいつまで営めるかわからないと黒澤さんは語る。

東京から235キロ北の福島県飯野町にある黒澤さんの酪農場は今後、1日6万~7万円の損失が見込まれている。「乳牛が食べる牧草が汚染されていて、飼料を購入しなくてはならないのなら酪農は続けられない」という。


つづき毎日新聞>>http://www.sankeibiz.jp/compliance/

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