3/26/2011

東日本大震災、東海地震への影響は 静大教授ら解析

 

東日本大震災を起こしたマグニチュード(M)9・0の地震で、東海地震の想定震源域にかかる力が、より滑りやすくなる方向に増えたことが25日までに、静岡大理学部の里村幹夫教授(固体地球物理学)と生田領野助教(地震学)の解析で分かった。里村教授は「単純には言えないが、東海地震の発生がわずかに早まった可能性がある」と話している。

気象庁気象研究所の地殻変動解析支援ソフトを使って解析した。解析によると、宮城県沖で起きたM9・0の巨大地震の影響で、東海地震の想定震源域を滑らせようとする方向に働く力(地震を起こそうとする力)が最大で0・03メガパスカル増えていることが分かった。
 これは海溝型地震が起こる時に放出される力の1%に相当する。東南海地震についても解析したところ、同じように震源断層を滑らせる方向の力が0・01〜0・03メガパスカル増えていた。里村教授は「0・03メガパスカルは海溝型地震の発生間隔を100年と仮定すれば1年分、200年と仮定すれば2年分に相当する」と説明する。その上で、「常に明日起きても不思議ではないという意識で備えておくことが大切」と訴えている。

同様の解析を行った京都大防災研究所地震予知研究センターの遠田晋次准教授(地震地質学)の結果も、東海地震を起こす方向に働く力が0・01〜0・02メガパスカル増えたことを示していた。
遠田准教授は「発生可能性が若干高まった程度と考えていいが、実際の地震の発生過程は複雑で、さらに早まる可能性もある」と話した。


パスカル 圧力の単位。1013ヘクトパスカル(=10万1300パスカル)が1気圧に相当する。1メガパスカルは約10気圧。地殻にかかる応力の大きさを表すために使われることがある。

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