3/20/2011

祖父の遺志継ぎ供養 津波被災地の僧侶

 

「生涯をかけて亡くなった方々を供養したい」。大規模な津波被害が出た岩手県田野畑村の法王山宝福寺の僧侶、岩見具行さん(27)は亡くなった村民のために連日、遺体安置所や火葬場で読経を続けている。

 宝福寺は昭和8年の津波で死亡した村民の供養のために祖父が建てた。岩見さんは「亡くなった方の役に立ちたい」と被災者の供養と遺族の心の救済に当たっている。祖父は生涯、津波の被災者の供養を続けた。父も遺志を継いだ。

 岩見さんは東京でサラリーマン生活を送っていたが、父の死去で仏門に入り平成21年秋に宝福寺に。今回の津波で多くの被害者が出たが、当初は自分が何をすべきか分からなかった。

 人に相談し「できることをやろう」と決意。連日、遺体の火葬前に読経し、被災者には「一緒に頑張りましょう」と励ましている。

© 2011 The Sankei Shimbun & Sankei Digital

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